るーぺはなぜ読み書きに重きを置くのか。
学習は、意識的に考えてみるとわかりますが "驚くほど多くの情報量が「言葉」あるいは「言語」を介して伝達" されています。
学校の授業を例にすると、教科書の内容や先生の教示は書き言葉、または話し言葉で構成されています。
黒板に書かれたものも当然「言葉」ですし、学んだことを持ち帰るのもノートに書き写した「言葉」です。
非言語な情報といえば先生の表情や教科書や資料のイラストで、圧倒的に言語的な情報が多いです。
ということは、読み書きに困難がある、あるいは習得に時間を要している、遅れてしまうと、
それだけで学ぶことが周囲よりも難しくなってしまうのです。
ですから、学校に行くのを嫌がる、あるいは勉強を異常に嫌がるといった時に、
一見知的には問題なく、むしろ非常に賢い子であっても、背景に読み書きの問題が隠れている可能性を考慮していただければと思います。
学習障がいのあるお子さん達は「静かに」困っていることが多く、
本人たちも自分の能力や努力不足と考えていて、自己肯定感や自尊心を酷く下げてしまっているのです。
アセスメントなくして支援なし
私たちはいたずらに支援をすることはしません。
それはアセスメントのない支援あるいは指導は、子どもにとって苦痛になるからです。
例えば、問いに対して間違えたものをただ正解に直すだけの学習はあまり意味を成さないのではないでしょうか。
問いに対してどう考え、答えをどのように導いたか、そのプロセスを紐解き、
修正することの方が正解を知るよりも大事なことだと思っています。
私たちはお子さまがまずはどのような状態なのか、何によって困難が引き起こされているのか、
アセスメントと支援、支援結果の分析、支援の修正を繰り返し、一緒に課題に向き合います。